沖縄の介護予防事業を健康教育で支援|合同会社LifeWave

高齢化率や要介護認定者数の増加が医療・介護保険財政を圧迫

沖縄県の高齢化率は増加の一途をたどり、平成30年には超高齢化社会(高齢化率21%以上)となりました。県内の各市町村においても高齢化率は年々増加し、要介護(要支援)認定者数も増加しています。このような状況は沖縄県内各市町村の医療・介護保険財政の圧迫につながっています。

沖縄県の高齢化率は今後もさらに高まり、各市町村の要介護(要支援)認定者数も増加することが見込まれています(沖縄県社会情勢)。そのため、地域高齢者が豊かで健康的な暮らしを営むために、沖縄県内の市町村では様々な介護予防事業を展開しています。

要介護認定のきっかけは運動器の機能低下

私たち合同会社LifeWaveは宜野湾市、読谷村と一般介護予防事業委託契約を結び、健康教室を展開しています。宜野湾市と読谷村では、高齢者が要介護認定を受けるきっかけとして、運動器の機能低下があげられています。運動器の機能低下とは、「骨関節疾患(膝痛など)」や「高齢による衰弱」、「骨折・転倒」などによって身体機能が低下することを言います。

特に、高齢者の慢性的な骨関節疾患による痛み(膝痛など)は活動性の低下につながり、体力の低下、転倒・骨折へとつながります。そのため、介護予防事業では痛みの緩和、体力の維持向上、転倒予防などをねらうことが大切となっていきます。

からだの感覚を感じることで心身のコントロールを目指す

そこで、介護予防教室ではまず痛みの出ないからだの使い方を学ぶ必要があります。一般的に行われている筋力トレーニングでは、約30%の人が痛みの増加や姿勢の歪みによって、健康状態を悪化させてしまうことがわかっています。からだの使い方を学ぶことで動作を改善し、腰痛や膝痛をやわらげることも重要なのです。

からだの使い方を学ぶために、私たちの教室では高齢者動作法という心理療法の手法を使ってアプローチします。

動作法では①自分のからだを感じ、②動作を改善しようと努力することで参加者の変化を促します。体操と異なる点はからだに意識を向けて動作を改善することが、参加者自身の生活の仕方や考え方、あり方を変えるきっかけとなるという点です。

たとえば、ある教室では参加時に「腰の痛みが強くて、これ以上強くなったらどうしようと心配になる」と不安を訴えていた方がいました。この方は動作法でからだの感じに目を向け、筋肉の緊張を「弛める」ことを習得し、痛みが和らいだことで「今は腰が痛くなってもこれ(動作法)をやれば気持良くなる。私のお守りになっている」と話されていました。表情は柔らかくなり、健康づくりにも前向きに取り組むようになりました。

動作法では、からだを通して参加者の生活の仕方にアプローチしており、その結果として痛みや動作に変化が表れてきます。特に新型コロナウイルス感染症の拡大のように、生活スタイルが大きく変化することは高齢者にとって精神的にも負担が大きくなります。その際に、動作法を通して心身のコントロールを行う力を身につけることは、変化の大きい時代に自分の健康を守る力につながると考えています。

介護予防教室では健康づくりの習慣化を促す

介護予防教室では参加者が自分自身で健康づくりを継続できるようにサポートしていきます。健康づくりの習慣化をねらっていきますが、これは簡単なことではありません。

健康づくりの習慣化を妨げる原因として主に3つのことがあげられます。

  • 『もう年だからできない』や『病気だから変わらない』
  • 運動が嫌いで続かない
  • わかっているけど怠けてしまう

まず、参加者の中には『もう年だからできない』や『病気だから変わらない』と考えている方もいます。そのような方は健康づくりに対する動機付けは低く、取り組み方も消極的です。このような方に必要なことは『からだは変わる』や『自分は変われる』と体験することがポイントとなります。動作法を通してからだの使い方が変わると、からだの変化に驚き、健康づくりへの取り組み方も積極的になっていきます。

また、失っていくものや悪いところではなく、『今あるものや良いところ』に目を向ける練習(ほめまくりゲームなど)を行っていくと、考え方も積極的になっていきます。

次に運動が嫌いで続けることが苦手な人もいます。そのような人は、からだの感覚を感じることで『心地良くからだが動く』ことを体験すると自然と継続できるようになります。からだの感覚が鋭くなっていくと、参加者は次第に自分のからだのクセや不調に気づくようになります。すると、からだを整えないと心地が悪くなり、自然と健康づくりを行うようになるのです。運動が嫌いな人は、からだを動かすことの心地良さを感じることがポイントとなります。

最後に運動は必要だとわかっていても怠けてしまうという方もいます。他にも認知機能の低下などにより、どうしても本人の努力では健康づくりが習慣化できない方もいます。このような方は、無理して習慣化しようとするのではなく、みんなと一緒に楽しく続けられる場所を作っていく必要があります。私たちの教室ではペアワークや参加者同士の支え合いを促進することで、居場所づくりや健康づくりコミュニティーの形成もねらっています。

一般介護予防事業では各市町村に合った総合的なアプローチを

一般介護予防事業では沖縄県内の各市町村によって参加者の傾向が大きく異なります。健康づくりに積極的な人が多い地域もあれば、付き合いで嫌だけど参加する人が多い地域、女性の参加者が多い地域など、各市町村によって参加者の傾向は異なります。

そのため、介護予防事業では参加者の傾向や地域の環境・資源、市町村の事業方針によって様々な角度で総合的にアプローチする必要があります。一般介護予防事業の委託事業を検討されている沖縄県内の市町村担当者様は一度、私たちにお問い合わせいただけるとどのような事業展開が望ましいのか一緒に検討していきますよ。

お問い合わせ先は会社概要をご覧ください。

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